2014.06.01 Sun

ランニング

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家の近くにキレイなトラックを備えたグラウンドがある。
その淵っこでこのブログを書いている。
ちなみに今真後ろにいる少年が「このおじさん誰〜?」と言っている。俺に言っているのかどうか分からず怖くて振り向けないところだ。

さて、このグラウンドは土日になると少年少女が部活でサッカーやランニングをしているのだが、今日はたまたま一般公開されていた。

様々な人がおもむろにそのトラックを走っていた。
俺もその一人だ。
初老のおじいさんやシュッとしたいかにも走り慣れてそうなイケメン、ジャージが妙に見合うイヤホンをしたオタク風男性、全身サウナスーツの俺とタメくらいのお兄さん、金髪に何故か手袋の男性、そして常連感満載のランナーなど。
またそのグラウンドの周りは公園になっているので様々な家族やカップルがのんびりしているのだ。

俺は無心で走り出した。
無心、否!痩せたいという気持ちを胸に。
しかし走って10mでウンコがしたくなった。
早速ダイエット効果があったようだ。
もちろんそこで走るのを俺はやめない。ちょー偉い。
しかし本当に久々のランニングは膝にくる。だから歩いては走り走っては歩くを繰り返した。ちょうど一周したところで俺は気づいたのだ。初老のおじいさんと同じペースだということに。おじいさんは歩いているかのように走っているのだ。自分の足の遅さに愕然とした。

それから何周も走った。
まあ走ったというか歩いた。
初老のおじいさんと。

走りながら俺は人は見かけに寄らないものだと感じた。
そう、俺の勝手な先入観はことごとく砕かれたのだ。

まず先述のいかにも走りそうなイケメンは何故か女の子走りですげー遅い。イヤホンオタクはマイペースながらも休憩もせずずっと走り続けている。しかも速い。常連ランナーだと思っていたお兄さんはたまにコケる。極めつけは、金髪お兄さんが手を地面につけながら4足ダッシュを繰り返している。

自分の中の常識なんて本当にちっぽけなものなんだと思わされた。世の中色んな人間がいて色んな考え方を持っているものだ。改めてそんなことを感じたのだ。

そして俺は最後の一周、トラックの中心を横切りショートカットをし、初老のおじいさんに大差をつけゴールしたのでした。