洋さんとみどりちゃん

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さて区役所に保育園の申し込みのために行ったのだが、すごい混んでいる。20人以上の人が待ってる。俺は一人で来たのでぼーっとしてれば良いが数多くの人は、ママが子連れできているので、子供がぐずらないかとても気を使っているようだ。
しかしながら待っているという時間は暇だ。本でも音楽でも聞いていればよいだろうが、最近俺は一人の世界に入るような行為を慎むようにしている。何故かということについては今度話すとして、なるだけ周りを見て、何かあった場合瞬時対応できるよう気を巡らせているのだ。
とはいえ、普通は何も起きない。面白いことも起こらない。でも区役所の人の動きや対応をじーっと見ているだけでも色々考える事ができる。結果、それは一人の世界に没頭することになるのだけど。

まず4番の席で対応している職員は、おそらく俺と同い年くらい。モジャモジャ頭にギョロッとした目、そして厚い唇。まさに大泉洋だ。洋さんはとてもテンポよく喋り保育についての相談を丁寧に対応している。だが、なにか鼻に付くのだ。顔のせいなのか、そのテンポいい喋り方なのか、すこーしだけイラっとするのだ。そして3番にはマスクをつけ、みどり色のカーディガンを羽織った清楚な雰囲気の女性職員が対応している。みどりちゃんだ。みどりちゃんは、きっと区役所のマドンナ的な存在なのだ。俺には分かる。たとえマスクで顔が見えなくてもだ。
そして洋さんはこのみどりちゃんが好きだ。洋さんは本当に丁寧に対応してるが時折、みどりちゃんをチラチラ見ているのだ。みどりちゃんも見られていることに気付いているだろう。というか好意を持たれていることにも気付いているに違いない。みどりちゃんはとても頭の切れる子なのでそのくらいはすぐに分かる。
と、これから二人がどうなっていくか妄想しようとしたところで、俺の順番がきた。「560番の方!」と呼ばれ、自然と俺はみどりちゃんの席の前に座った。
だが、「あ、こっちです!」と洋さんに声をかけられ洋さんの前に座りなおした。
正直俺は「え〜、こいつかよ。。」と、心で思ったのだが、あれよあれよと洋さんのテンポに乗せられ持ってきた書類を華麗にさばいた。「こいつ見た目に限らず出来るヤツだ。」そう、俺は思った。そして申し込みが終わったあと俺は「ありがとうございました。頑張ってください」と言ってしまった。この待機児童問題真っ只中、頑張らなきゃならないのは俺の方だ。と同時にみどりちゃんも洋さんも区役所の職員はしっかりと時には厳しく対応している姿は立派だと思った。そう思えば「頑張ってください」という激励の言葉はあながち間違いじゃなかったかもなと思ったのでした。