言葉、言葉、言葉

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新宿コニカミノルタで以前行われた大宮エリー「星空からのメッセージ展」が博多のアルティアムで来年の1月まで開催される。俺は映像を担当しているので、開催前々日から仕込みで会場入りした。
これはもう大体予想していたのだがエリーさんの個展は開催時間ギリギリまで内容を詰めるので博多についてからほぼ会場にいることとなった。事実、開催前日はホテルに戻ることはなく全員完全に徹夜だ。というか12月29日10時オープンなのだが、その1分前に完成した。もはや奇跡というかぴったりというか完璧だ。
しかし素晴らしいのは、エリーさんもさることながら美術のsunuiも照明の渡辺さんもそのギリギリまでクオリティを追求していく姿勢だ。人柄の良さも相まってきっとその姿勢は展示に反映されていると思う。是非観に来てもらいたい。

さて、俺は初めての博多だった。博多といえば明太子、ラーメンなどなど魅力的なものがたくさんある。その中で俺がとても興味をもっていたのが博多弁だ。やはり行ったその場の空気を一番感じることが出来るのは言葉だと思う。
博多弁が聞きたい。
しかし、設営中、チームの大半は東京からきているので基本的には標準語だ。現地の人もいたが原則敬語なので博多弁を感じることは出来ない。

時間は確か開催前日の深夜2時だったと思う。もう明日朝10時を迎えたら俺は大阪に向かわなければならないというところに、ふと見知らぬ女性が手伝いにきてくれた。映像の仕込みは大体終えた頃俺はワラを敷き詰める作業をしていた。その女性とだ。なぜかタイミングを逃してしまいお互い自己紹介をせず、何気ない会話を敬語でしていた。
そこで俺は思った。「今から博多弁縛りで喋ってもらえませんか?」と。
しかし、その女性がそもそも博多の人なのかわからないという点と、極度の人見知りな俺はそう伝えることが出来なかったのだ。とても悔いが残る。
結局そのまま夜が明け、無事開催時間も迎え大阪に向かうため福岡空港は向かうこととなってしまった。せめてお土産に明太子でも買って博多感を!というところで、店員さんが「おおきに。」と言った。俺は「おー!ついに!博多弁!」と思ったが、「おおきに」って関西弁じゃないだろうかとモヤモヤしてしまった。

そして今はもう大阪にいる。心斎橋のコメダで一人この文章を書いている。大阪にきたのは昨日だが、徹夜が祟りホテルに着いて爆睡してしまったようで、気がついたら何もせず次の日を迎えてしまった。そう、このまま博多も大阪も感じることが出来ず今日東京に帰るのかと落胆しているところだ。

すると、後ろの席にいる女性の会話が聞こえてきた。
ギャルA「このミックスジュースめっちゃ美味い。ちょっと言っていい?ガラガラ声が治った。まだガラガラやけど。ガラガラの質が違うねん。ガラガラ5がガラガラ1になってん。ガラガラやけど。」
ギャルB「うち、人に尽くしたいねん。・・・」

と、いう会話が聞こえてきた。AとBの会話が全く噛み合っていない。
というか、この後もテンポよく二人は話しているが、よくよく聞いてみると二人が全く違う話をしている。言葉のキャッチボールはお互い明後日の方向に暴投している。
「これが大阪か。」そう図らずとも思うことが出来てよかったのでした。