血で血を洗う一族の争い

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写真 2015-05-16 15 00 00

さて、先日妹の結婚式があった。

自分の結婚式、もう5年前だが、式の最中に「妹も早くいい相手を見つけて結婚しなさい」と完全なる上から目線で兄っぽく言ったのをよく覚えている。
その頃には既に彼と付き合ってたという事実を5年経って知ることになるとは思わなかった。

そう、もちろん妹の式なので親戚一同が集まっていた。
父方の叔父叔母は6人兄弟で人数も多いのだが、教育委員会や企業の重役など威厳満載な叔父が揃っており昔から親戚が揃うと俺は物怖じしてたのだ。

そんな少し緊張した雰囲気の中、式は山梨の由緒正しい神社にて執り行われた。
会場の都合上、両家の顔合わせなくいきなりの式場にて対面となり、バタバタしていたせいか少しピリッとした空気の中、新郎新婦を迎えるのだが一向に式が始まらない。皆不思議な空気になった頃、次男の叔父が前に座っている甥っ子に対して突然、
「いいなあ、髪がフサフサで。」と言ったのだ。
一瞬、みんなワッとなりにこやかな雰囲気になった。
そう、俺の父方一族は、全員揃ってハゲているのだ。
だからなんだというわけじゃないが、心の何処かで俺もハゲるんだろうなあという覚悟はしているのだ。

そして滞りなく式から披露宴を終えた。
正装から着替え親戚一同軽くお茶をしようということになった。
長男にあたる叔父が俺の短パン姿を見てこう言った。
「たかし君は、足の毛が多いようだけど、胸毛もびっしりかい?」と。
威厳ある叔父の期待に応えたかったが、俺はすね毛はすごくても胸毛はチョロっとしかない。
「いえ、そこまでないです。」と言いながら胸毛を見せつけた。
すると叔父さんは
「いやぁ、僕もね、最初は胸毛無かったんだよ。それがいつの間にか頭の毛が胸に生え出してね。」と、恐ろしいことを話し出した。すると近くにいた叔父兄弟が次々と「俺もだ俺もだ」と言い出したのだ。
我が一族の呪いだろうか。DNAに組み込まれた誰かの陰謀だろうか。
そんな話は聞いたことがない。
小学校の校長先生まで上り詰めた叔父は教員の頃、胸毛が多過ぎて生徒にからかわれたものだと教えてくれた。
おぉそれは不憫な。。と思いながら自分の父親の頭を見ると、波平さんクラスの髪の毛が頭のテッペンからチョロリと生えていた。ものすごく情けない気持ちになったと同時に、その分胸毛が生えてるからいいのかというなんだか暗示にかけられたような安心感を覚えた。

ちなみに俺の母方は、頭までフッサフッサである。祖父は真っ白ながらもフサフサの髪の毛で村山富市ばりの真っ黒で長い眉毛を蓄えていた。

そう、俺自身、父方母方のオメガトライブがあるのであれば是非とも母方に軍配が上がってほしいと思ったのでした。